経歴
専門学校(外語観光科2年制)在籍中、先生の紹介で旅行会社に早期出社したものの、数ヶ月で出戻り。その後、大手旅行会社に入社するも1年で退社し、派遣で結婚式場の配膳業務を経験しつつ運転免許を取得。消費者金融での7年間の事務職を経て、転職を目指しスクールに通い、1年でWebデザイナーになりました。全国に展開するWeb制作会社に就職しましたが、半年で退社し、前職の人の紹介で小規模なWeb制作会社に移り、そこで長年勤めた後に独立。現在はフリーランスとして活動しています。
これを見て、皆さんはどう思うでしょう?転職多いなって思いました?日本人の平均転職回数が3回と言われていますが、私は倍の6回の転職を経験しました。ひとところに長く勤めることが、より立派で信用があると感じますか?
私は自分の経験から、長く同じ場所で働くことが、安定と引き換えに知らず知らずのうちに成長を止めてしまうことがあると感じました。同じ場所で同じ人と同じ仕事をしていると、意に沿わない仕事や理不尽な扱いにも慣れ、心を殺して働くことで、ただの収入を得るための小金稼ぎマシンになっている自分に気づきました。Webデザイナーになったばかりの頃は、仕事がまるで遊びのようでワクワクしていましたが、いつしかECサイトのカート移設作業をただ淡々とこなす毎日に。
誰しもが意に沿わない仕事や理不尽な扱いに苦しんだ経験があると思います。私が退職した会社には、その都度、相応の理由がありました。自尊心を傷つけられたり、生きづらさを感じたりする中で、次の一歩を踏み出す力になったのは、何かおかしいと感じた時に、それを受け入れるのではなく、自分の信念に従って行動できたからです。たとえその結果が失敗に終わっても、成功は失敗から学んだ教訓を生かした時にのみ手に入るものだと信じています。
さて、このブログにたどり着いたあなたは、恐らくこれからWebデザイナーを目指す人でしょう。20代のあなたには、ぜひ挑戦を恐れずに踏み出してほしいとアドバイスしたいです。時間はたっぷりありますし、何か新しいことを始めるのに必要なのは、周囲の反対を乗り越える強い意志と少しの貯金だけです。
途中で挫折することがあっても、いくらでも再挑戦できる時間と自由があるのが若いときの一番の強み。興味のあることには何でも挑戦し、失敗を次の成功に繋げてください。これからの時代を生き抜くために、ITリテラシーを高めることは非常に重要です。Webデザイナーとしての勉強は、ITリテラシーを向上させる上でも非常に有益で、情報の取捨選択能力や問題解決能力、新しい技術へのアクセス性を高めることができます。
30代の方は、状況が少し異なるかもしれません。人生のこの時期は、環境が大きく変わる可能性が高いです。20代の時と比べて、貯金はあるかもしれませんが、時間は限られています。
私は20代の時、これからの時代はITだと思いスクールで基礎から学び、1年後にWebデザイナーになりました。しかし、これはスタートラインに立っただけでした。
IT業界は「ドッグイヤー」と呼ばれるほど技術が急速に進化しています。
ガラケーの時代からみんながスマホを持つ時代に変わったように、デザインのトレンドもコーディングの仕方も変化してきました。
”ドッグイヤー”とは、テクノロジー業界での1年が他の業界の数年分に相当するという意味で使われる言葉ですが、AIの登場により現在の進化の速度を考えると、この比喩すら追いついていないかもしれません。
そう、これからはAIの時代なんです。ChatGPTの2023年から2024年の変化を見ていても、その変化の早さに驚かされます。常に新しいことができるようになり、そのなかでより良いものが残り、その他は淘汰されます。わかりやすいところで言うと、GPTsの登場でChatGPTプラグイン機能が廃止されたことでしょうか。
つまり、IT業界を目指すということは自分自身も同じスピードでアップデートを繰り返さなければ、すぐに時代遅れの使えない人材になってしまうのを覚悟しなきゃならないということです。
こんなことを言うと、30代、特に30代後半からWebデザイナーを目指すのは無理ゲーのように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。
なぜなら、今の私たちを取り巻く環境は以前とは異なるからです。
主な理由を以下にまとめました。
1.学ぶ環境が整っていること
2.転職エージェントが充実していること
3.副業という選択肢を取りやすくなったこと
4.有益な情報にアクセスしやすくなったこと
5.AIなどの技術を味方につけることができるようになったこと
6.ソーシャルメディアとネットワーキングが普及したこと
7.クラウドサービスとリモートワークという働き方
ひとつずつ解説していきます。
学ぶ環境が整っていること
現代はインターネットが普及して、情報の入手が昔に比べて格段に簡単になった。YouTubeやオンラインコースでは、基本的なウェブデザインの技術から、最先端のプログラミング言語まで、自宅にいながらにして学べる環境が整っている。自分のペースで学べることは、特に自分の時間を有効に使いたい30代にとっては大きなメリットです。
転職エージェントが充実していること
転職市場の成熟とともに、転職をサポートするエージェントサービスも充実してきた。これらのサービスを利用することで、自分のスキルや経験にマッチした求人を効率的に探し出し、キャリアアップに繋げることが可能になった。エージェントを通じて、未経験からでもWEBデザインの世界に飛び込むことが現実的になっています。
副業という選択肢を取りやすくなったこと
社会の変化とともに、副業に対する考え方も変わってきている。特にIT業界では、スキルを活かして副業を行うことが推奨されることもある。副業を通じて、新たなスキルを身につけたり、実務経験を積んだりすることで、本業にもプラスに働くことが多い。また、自分の好きなことを仕事にできるチャンスも広がるんや。
有益な情報にアクセスしやすくなったこと
インターネットのおかげで、世界中の最新トレンドやニュース、テクノロジーに関する情報に簡単にアクセスできるようになった。この情報を活かして、自分のスキルを常にアップデートし続けることが重要や。情報の洪水の中から本当に役立つ情報を見極め、自己成長に繋げる力も今後ますます求められるやろう。
AIなどの技術を味方につけることができるようになったこと
AIの発展は、WEBデザインの分野にも大きな変化をもたらしている。デザイン作業を効率化するツールや、ユーザーエクスペリエンスを向上させるための新しい技術など、AIを活用したサービスが続々と登場している。これらの技術を味方につけることで、クリエイティブな仕事にもっと集中できるようになるし、より良い作品を生み出すことができる。
ソーシャルメディアとネットワーキングが普及したこと
日本では、Twitter(X)やInstagram、TikTokといったポピュラーなソーシャルメディアプラットフォームが、クリエイティブな仕事やネットワーキングに活用されています。これらのプラットフォームは、自分の作品を展示したり、仲間と情報を共有したりするのに最適です。また、日本特有のコミュニティやオンラインフォーラムも存在し、そこでは特定の興味やニーズに合わせたディスカッションが活発に行われています。これらを活用して、同じ興味を持つ人々と繋がり、刺激を受けたり、機会を探ったりすることが可能です。LINEは個人利用だけでなく、ビジネスシーンでも広く利用されています。特に、LINE公式アカウントを使った企業と顧客との直接的なコミュニケーションは、マーケティングや顧客サービスにおいて非常に効果的です。例えば、新製品の告知やセール情報の配信、顧客からの問い合わせへの対応など、さまざまな場面で活用されています。このようなネットワーキングは、昔にはなかった大きなチャンスです。
クラウドサービスとリモートワークという働き方
クラウドサービスとリモートワークは、日本でも徐々に認知と導入が進んでいます。特に現在のような時代背景を踏まえると、リモートワークやテレワークの普及は加速しています。Google DriveやDropbox、BacklogやChatworkなど、プロジェクト管理やファイル共有に便利なツールが多数存在し、これらを使ってチームメンバーやクライアントとのコミュニケーションがスムーズに行えます。リモートワークを可能にするこれらのツールは、仕事とプライベートのバランスを取りながら、柔軟に働きたい人にとって大きな利点となっています。
どうでしょうか?なるほど、その通りだと思う方もいれば、何を言っているのかちんぷんかんぷんだと感じた方もいるかもしれません。もしくは、「おいおい、40代以降はどうなんだ?」と疑問を持った方もいるでしょう。
結論から言うと、何か新しいことを始めるに遅すぎるということはありません。常に新しい学びや発見があることはワクワクするし、それこそが人生の生きがいであり、楽しみだと思います。だからこそ、あなたの挑戦する姿勢には共感し、応援したいと思います。
ただし、年齢を重ねた分だけ大事にしてほしいことがあります。
それは、自分の適性に合っているか、不得意なことや嫌なことではないかを、始める前にしっかり見極めてほしいということです。どんなに頑張っても、間違った努力は結果に結びつきません。年齢を重ねた分だけ、自分自身をよく知っているという利点があります。もし、自分自身がまだよくわからないと感じるなら、子供の頃に夢中になったことを思い出してみてください。
私の場合は、小学生の頃に時間を忘れてイラストを描いていました。中学では部活、高校ではバイトに忙しく、社会人になってからはイラストを描くことはほとんどなかったですが、時々無性に描きたくなる衝動にかられ、ノートに数ページ描くことがありました。久しぶりに描いてもまぁまぁ上手いなと自分で満足し、数年間描かないというパターンが続いていました。趣味と言えるものでもなく、ただなんとなく得意だと感じていました。しかし、そんな小さな引っかかりから、今はデジタルでイラストを描いています。あるコンテストに応募して賞をもらい、15,000円をいただきました。
そして、全く自覚していなかったもう一つの得意分野がありました。ある時、とてもハマった漫画があり、頭の中のストーリーを形にしたいと思った時、イラストよりも文字を使った方が早く伝えられると思い、二次創作の小説を書き始めました。今では10万字の小説を書くほどになり、少ないながらも反応してくれる読者がおり、書くことが楽しいです。はじめは「私って小説書けたの?」と自分でも驚きましたが、自分のことなのにまだまだ知らないこともあるんだと思ったものです。
WEBデザイナーになった当初、私はクライアントが希望するものを形にする仕事を選んだのですが、10年経った頃には「あぁ、私は自分で何かを生み出すことが好きなんだ」と気づきました。それが私にとっての喜びだと知りました。
あなたはどうでしょうか?
今一度、自分自身に問いかけてみてください。
「それは本当に心からやりたいこと?」
自分自身に問いかけて、答えが「YES」なら、迷わず前に進んでください。